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Rome
ローム
Rome(ローム)を分かりやすく
Rome とは、JavaScript、TypeScript、JSON、HTML、CSS などのコード解析、変換、バンドル、テスト、リントを行うための一連のツールチェーンです。Rome は現在のモジュールバンドラーやトランスパイラーに代わる新しいツールを提案しており、将来的には Web 開発のエコシステムをより効率的にすることが期待されています。
Next.js(ネクストジェイエス)と TypeScript(タイプスクリプト)の組み合わせ
Next.js と TypeScript の組み合わせは、強力な静的型付け機能と、簡単なサーバーサイドレンダリング、API の構築が可能な環境を提供します。それでは、Rome を用いて Next.js と TypeScript のソースコードを解説していきます。
ソースコード解説:Next.js と TypeScript での独自のカウンターコンポーネント
まずは、Rome を使用して Next.js と TypeScript の独自のカウンターコンポーネントを作成してみましょう。
1. Rome のインストールと初期設定
プロジェクトディレクトリで Rome をインストールします。
npm install -g rome
プロジェクトディレクトリ内で Rome を初期化します。
rome init
2. カウンターコンポーネントの作成
components
ディレクトリ内に Counter.tsx
ファイルを作成し、以下のようなコードを記述します。
// components/Counter.tsx
import React, { useState } from 'react'
interface Props {
initialCount: number
}
const Counter = ({ initialCount }: Props) => {
const [count, setCount] = useState<number>(initialCount)
const increment = () => setCount(count + 1)
const decrement = () => setCount(count - 1)
return (
<div>
<p>現在のカウント: {count}</p>
<button onClick={increment}>増加</button>
<button onClick={decrement}>減少</button>
</div>
)
}
export default Counter
3. カウンターコンポーネントをページに埋め込む
次に、pages
ディレクトリ内に counter.tsx
ファイルを作成し、先ほど作成した Counter
コンポーネントを使用してページを構築します。
// pages/counter.tsx
import React from 'react'
import Counter from 'components/Counter'
const CounterPage = () => {
return (
<div>
<h1>カウンター</h1>
<Counter initialCount={0} />
</div>
)
}
export default CounterPage
ここで、Counter
コンポーネントをインポートし、initialCount
として 0
を渡しています。
4. Rome での Lint と型チェック
Rome を使って、コードのリントと型チェックを行います。rome.json
に次の設定を追加します。
{
"lint": {
"globals": ["React"]
}
}
そして、ターミナルで以下のコマンドを実行します。
rome check
Rome が正常に動作している場合、リントや型チェックの結果が表示されます。
5. アプリケーションの起動
アプリケーションを起動して、カウンターページが正常に動作するか確認します。
npm run dev
ブラウザで http://localhost:3000/counter にアクセスし、カウンターページが表示され、増加・減少ボタンが正常に動作することを確認します。
まとめ
以上で、Rome を用いて Next.js と TypeScript のソースコードを解説しました。Rome は、将来的に JavaScript や TypeScript の開発を効率化するツールとして注目されており、Next.js や TypeScript と組み合わせて使うことで、開発速度や品質の向上が期待できます。このチュートリアルを参考に、Rome を活用した開発をぜひ試してみてください。