MUI

エムユーアイ

MUI を分かりやすく

MUI(Material-UI)は、React ベースのユーザーインターフェース(UI)コンポーネントライブラリです。名前の通り、Google のマテリアルデザインに基づいてデザインされています。MUI は、開発者が効率的に美しい UI を構築できるように、洗練されたデザイン、一貫性のあるスタイル、使いやすいコンポーネントを提供します。

例えば、ボタンを作成したい場合、MUI では以下のように簡単に実装できます。

import Button from '@mui/material/Button'

const MyButton = () => {
  return (
    <Button variant="contained" color="primary">
      Click me!
    </Button>
  )
}

この例では、@mui/material/Button コンポーネントを使用しています。variant プロパティに "contained" を指定することで、マテリアルデザインの特徴である浮き出たスタイルのボタンを作成しています。また、color プロパティに "primary" を指定することで、ボタンの色をプライマリーカラーに設定しています。

MUI では、他にもさまざまなコンポーネントが提供されており、ヘッダー、ナビゲーション、カード、フォームなど、一般的な UI パターンを簡単に構築することができます。コンポーネントはカスタマイズ可能であり、テーマやスタイルを変更してデザインをカスタマイズすることもできます。

MUI は人気のある UI ライブラリであり、幅広いコミュニティのサポートやドキュメントがあります。開発者は MUI を使用することで、美しいデザインと使いやすいコンポーネントを簡単に導入できます。

MUI の歴

史的変遷

MUI は 2014 年に初めてリリースされました。それ以来、定期的にアップデートされ、新機能が追加されています。リリースの過程で、MUI はマテリアルデザインの原則に基づく UI コンポーネントのセットを提供し続けてきました。

2021 年に MUI は Version 5.0 へとアップグレードされ、新たなスタイリングエンジン、改良されたカスタマイズ性、新しいコンポーネントなど、多くの新機能が追加されました。さらに、ブランド名が "Material-UI" から "MUI" に変更されました。

MUI と Jamstack の関係

Jamstack は、JavaScript、API、マークアップ(HTML)の 3 つの主要要素に基づいてウェブサイトを構築するための現代的なアーキテクチャです。Jamstack では、サーバーではなくブラウザ側で JavaScript を使用して動的な機能を実装します。

MUI は React ベースのライブラリであり、React は JavaScript ライブラリであるため、Jamstack のアーキテクチャに適しています。MUI はコンポーネントを提供するだけでなく、それぞれのコンポーネントはそれ自体が JavaScript の一部であるため、これらのコンポーネントを使って Jamstack サイトを効率的に構築できます。

MUI を使うメリット

品質の高いデザイン

MUI は Google のマテリアルデザインに基づいています。そのため、MUI を使用することで、モダンで洗練された UI を手間なく実装することができます。

豊富なコンポーネント

MUI は豊富な UI コンポーネントを提供しています。これにより、開発者は簡単に一般的な UI パターンを作成できます。

カスタマイズ性

MUI のコンポーネントはカスタマイズが可能であり、自分のブランドやスタイルに合わせてカスタマイズすることができます。

MUI を実装

MUI を Next.js と TypeScript で実装するためには、まず MUI をプロジェクトにインストールする必要があります。

npm install @mui/material @emotion/react @emotion/styled

そして、MUI のコンポーネントを使って UI を作成します。以下は、MUI のボタンコンポーネントを使用した Next.js と TypeScript の例です。

import Button from '@mui/material/Button'

type Props = {
  label: string
}

const MyButton = ({ label }: Props) => {
  return (
    <Button variant="contained" color="primary">
      {label}
    </Button>
  )
}

この例では、Button コンポーネントをインポートし、variantcolor プロパティを使用してボタンのスタイルを設定しています。また、label プロパティを使用してボタンのラベルを動的に設定しています。

MUI を学ぶ

以下のリンクは、MUI を学ぶ際に役立つ資料です。

タイトル 説明
MUI 公式ドキュメント MUI の公式ドキュメントは、MUI の概要、使い方、API リファレンスなど、MUI を学ぶための情報が豊富に揃っています。
MUI GitHub リポジトリ MUI の GitHub リポジトリでは、MUI のソースコードを閲覧したり、最新の開発情報を追跡したりすることができます。
Material Design MUI はマテリアルデザインに基づいています。マテリアルデザインの公式ウェブサイトでは、マテリアルデザインの原則やガイドラインを学ぶことができます。