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GitHub Actions
ギットハブ アクションズ
GitHub Actionsを分かりやすく
GitHub Actions、知ってますか?これ、超便利なツールなんですよ。一言で言うと、「コードを自動的にテストしてくれたり、デプロイしたりする仕組み」なんです。うまく活用すれば、手間が減って時間を大いに節約できます。
ちょっと想像してみてください。あなたが料理人で、お店を経営しているとしましょう。毎日何百もの注文が入り、それぞれの料理を手作りしていると、大変ですよね。だから、あなたはレシピを作り、それを従業員に教えています。しかし、その一方で、あなたは品質を維持するために、料理を作る毎にそれが正しいかどうかをチェックする必要があります。
ここでGitHub Actionsの出番です。これは、あなたの代わりにその「チェック」を行うロボットのようなものです。あなたが指定したルールに基づいて、一貫性と品質を確保します。
さらに、その料理(コード)が完成したら、自動的にお客さん(ユーザー)のところに運んでくれるんです。これが自動デプロイの部分。一体ナンノコッチャ?って思いますよね?でも、これがGitHub Actionsなんです。
まとめると、GitHub Actionsは、GitHub内でソフトウェア開発のワークフローを自動化するためのツールです。ワークフローは、プルリクエストやイシューに関連するタスクを自動化するスクリプトで、コードのビルド、テスト、パッケージ化、リリース、デプロイなど、GitHub上の任意のプロジェクトに対して行うことができます。
GitHub Actionsの歴史的変遷
GitHub Actionsは、開発者がソフトウェアのライフサイクル全体を自動化し、一貫した結果を得ることができるように設計されました。GitHubがリリース以来、機能改善を行い、利便性を高めてきました。最新の改善点として、"required workflows" という機能が追加され、特定のブランチに直接プッシュすることをブロックしたり、ワークフローの設定を柔軟に行うことができるようになりました。
GitHub ActionsとJamstackの関係
GitHub Actionsは、Jamstackアプリケーションのビルドとデプロイを自動化するのに適しています。例えば、静的サイトジェネレーターであるNext.jsを使用したプロジェクトでは、新しいコミットがプッシュされるたびに、GitHub Actionsを使用してサイトをビルドし、静的コンテンツを配信するためのホスティングサービスにデプロイすることができます。
GitHub Actionsを使うメリット
GitHub Actionsのメリットは以下の通りです。
自動化による時間節約と効率化
一度設定すれば、ソフトウェアのビルド、テスト、デプロイなどの一連のタスクを自動的に行うことができます。
ワークフローの柔軟性とカスタマイズ性
特定のイベント(プルリクエストの作成や新規イシューの開始など)が発生したときにワークフローをトリガーすることができます。
マルチプラットフォーム対応
GitHubActionsは多くのオペレーティングシステムをサポートしており、異なる環境でのビルドとテストを自動化することが可能です。
一元化されたソリューション
GitHub Actionsは、ソースコードと同じ場所にワークフローを保存するため、開発プロセスを一元化することができます。これにより、開発者は別のサービスに移動することなく、自動化タスクを管理できます。
GitHub Actionsの料金
現時点でのGitHub Actionsの料金体系は次の通りです:
プラン | 公開リポジトリ | プライベートリポジトリ |
---|---|---|
Free | 無制限 | 2000分/月 |
Pro | 無制限 | 3000分/月 |
Team | 無制限 | 10000分/月 |
Enterprise | 無制限 | 50000分/月 |
注: 追加の利用分についての料金は、使用するランナーの種類(Linux、macOS、Windows)により異なります。
この情報は2023年5月時点のものであり、最新の情報については公式のGitHub Actionsの料金ページをご確認ください。
GitHub Actionsの使用方法
GitHub Actionsのワークフローは、YAMLファイルで定義します。このファイルはリポジトリの.github/workflows
ディレクトリに保存され、各ワークフローは異なるタスクセットを実行することができます。例えば、プルリクエストをビルドしてテストするワークフロー、リリースが作成されるたびにアプリケーションをデプロイするワークフロー、新しいイシューが開かれるたびにラベルを追加するワークフローなどを作成することができます。
基本的なワークフローは以下の要素を含む必要があります:
- ワークフローをトリガーする一つ以上のイベント。
- 一つ以上のジョブ。各ジョブはランナーマシン上で実行され、一つ以上のステップを実行します。
- 各ステップは、定義したスクリプトを実行するか、ワークフローを簡素化する再利用可能な拡張機能であるアクションを実行します。
ワークフローをトリガーするイベントは、ワークフローのリポジトリ内で発生するイベント、GitHub外で発生しGitHub上でrepository_dispatch
イベントをトリガーするイベント、定切な時刻、または手動でのトリガーなどがあります。
YAMLを使ってワークフローを定義する具体的な例を以下に示します:
name: learn-github-actions
run-name: ${{ github.actor }} is learning GitHub Actions
on: [push]
jobs:
check-bats-version:
runs-on: ubuntu-latest
steps:
- uses: actions/checkout@v3
- uses: actions/setup-node@v3
with:
node-version: '14'
- run: npm install -g bats
- run: bats -v
以上のワークフローは、コードがプッシュされるたびに自動的にトリガーされ、batsテストフレームワークをインストールし、batsのバージョンを出力します。
まとめ
GitHub Actionsは、ソフトウェア開発の一連の作業を自動化する強力なツールです。一度設定するだけで、コードのビルド、テスト、デプロイなどを自動的に行うことができます。また、ワークフローは柔軟にカスタマイズ可能で、特定のイベントが発生したときにトリガーすることができます。GitHub Actionsは、多くのオペレーティングシステムをサポートしており、異なる環境でのビルドとテストを自動化することが可能です。これにより、開発者は一貫した結果を得ることができ、時間とリソースを節約できます。
GitHub Actionsは、Next.js、TypeScript、Jamstackなどの技術と組み合わせて使用することで、開発者は自分のプロジェクトをより効率的に管理し、最新の技術を利用して革新的なソリューションを作成することができます。